第5回日本レコード大賞 1963年(昭和38年)12月27日
主催:公益社団法人 日本作曲家協会高度成長時代、テレビの受信契約台数も1500万台を突破。レコード大賞をめぐって、各レコード会社の注目度も年々高くなり、同時に、ヒット曲の素材をテレビに求める傾向も高まってきました。
NHKの名物番組「夢で逢いましょう」のなかで生まれた「こんにちは赤ちゃん」は、「六・八コンビ」と言われた永六輔、中村八大が、第1回レコード大賞受賞曲「黒い花びら」以降、再び放った大ヒット曲でした。この曲は、中村八大の愛児の誕生祝いに永六輔がプレゼントしたもので、宝塚出身の童顔に愛くるしい瞳の梓みちよが歌のイメージとマッチし、レコード化以前からお茶の間で歌われていたこともあって、レコード発売後一カ月でレコード大賞というスピード受賞でした。また、梓みちよは、皇后陛下の前でこの曲を熱唱するという、流行歌史上はじめての出来事もありました。
日本レコード大賞
曲名:「こんにちは赤ちゃん」 歌唱:梓みちよ
作曲・編曲:中村八大 作詩:永六輔
(キングレコード)
作曲賞
- いずみたく
曲名:「見上げてごらん夜の星を」 歌唱:坂本九
作詩:永六輔 編曲:渋谷毅
作詩賞
- 丘灯至夫
曲名:「高校三年生」 歌唱:舟木一夫
作曲:遠藤実 編曲:福田正
編曲賞
- 宮川泰
曲名:「恋のバカンス」 歌唱:ザ・ピーナッツ
作曲:宮川泰 作詩:岩谷時子
歌唱賞
- 曲名:「赤ちゃんは王様だ」 歌唱:フランク永井
作曲・編曲:三木鶏郎 作詩:赤山勇
新人賞
- 曲名:「学園広場」 歌唱:舟木一夫
作曲:遠藤実 作詩:関沢新一 編曲:福田正
曲名:「高校三年生」 歌唱:舟木一夫
作曲:遠藤実 作詩:丘灯至夫 編曲:福田正 - 曲名:「島のブルース」 歌唱:三沢あけみ
作曲・編曲:渡久地政信 作詩:吉川静夫
曲名:「私も流れの渡り鳥」 歌唱:三沢あけみ
作曲・編曲:渡久地政信 作詩:佐伯孝夫
企画賞
- 日本コロムビア(株) 「日本の民謡」
童謡賞
- 曲名:「おもちゃのチャチャチャ」 歌唱:真理ヨシコ
作曲・編曲:越部信義 作詩:野坂昭如/吉岡治(補)