第19回日本レコード大賞 1977年(昭和52年)12月31日
主催:公益社団法人 日本作曲家協会大賞を受賞してステージに上がった沢田研二のところへ、なつかしいザ・タイガースのメンバーがお祝いにかけつけました。全員の手洗い祝福を受けるうちに、ジュリーが持っていたブロンズ像が森本太郎の額に激しく当たって出血、大騒ぎになり、関係者は「大晦日にあいている医者はいないか」など右往左往。結局は、大事に至らなかったのですが、翌日、海外旅行に出発する森本太郎をプロデューサーが空港まで謝りながら見送りに行ったという、ハプニング的なエピソードを残しました。
そして、哀しい思い出──レコード大賞が始まってからいつでも変わらぬ優しい笑顔で受賞者を祝福し、励ましてくださっていた古賀政男先生の姿は、この年限りで再びステージからも客席からも、テレビの画面からも消えてしまわれました。
この年から、作詩賞が「西条八十賞」、作曲賞は「中山晋平賞」となりました。
日本レコード大賞
曲名:「勝手にしやがれ」 歌唱:沢田研二
作曲:大野克夫 作詩:阿久悠 編曲:船山基紀
(ポリドール)
最優秀歌唱賞
曲名:「愛の終着駅」 歌唱:八代亜紀
作曲:野崎真一 作詩:池田充男 編曲:竹村次郎
最優秀新人賞
曲名:「帰らない」ほか 歌唱:清水健太郎
作曲・作詩:つのだひろ 編曲:馬飼野康二
中山晋平賞(作曲賞)
- 三木たかし
「思秋期」「津軽海峡冬景色」ほかの作曲
西条八十賞(作詩賞)
- さだまさし
「雨やどり」「秋桜(コスモス)」ほかの作詩
編曲賞
- 船山基紀
「勝手にしやがれ」「旅愁ー斑鳩にてー」ほかの編曲
歌唱賞
- 曲名:「秋桜(コスモス)」 歌唱:山口百恵
作曲・作詩:さだまさし 編曲:萩田光雄 - 曲名:「思秋期」 歌唱:岩崎宏美
作曲・編曲:三木たかし 作詩:阿久悠 - 曲名:「津軽海峡冬景色」 歌唱:石川さゆり
作曲・編曲:三木たかし 作詩:阿久悠
大衆賞
- 曲名:「ウォンテッド」ほか 歌手:ピンク・レディー
作曲・編曲:都倉俊一 作詩:阿久悠
新人賞
- 曲名:「あずさ2号」 歌唱:狩人
作曲・編曲:都倉俊一 作詩:竜真知子 - 曲名:「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」 歌唱:榊原郁恵
作曲・作詩:森雪之丞 編曲:小六禮次郎 - 曲名:「硝子坂」 歌唱:高田みづえ
作曲:宇崎竜童 作詩:島武実 編曲:馬飼野康二 - 曲名:「Lui-Lui(ルイ・ルイ)」 歌唱:太川陽介
作曲・編曲:都倉俊一 作詩:石原信一
企画賞
- ビクター音楽産業(株) 「日本のジャズ・ポピュラー史」ー戦前・戦後編ー
- 東芝EMI(株) 「演歌の源流を探る(李成愛)」
- RVC(株) ビューティ・ペア
審査委員会顕彰
- 古賀政男
- 服部良一
特別賞
- 小畑実
- 小林旭
- フランク永井
- 春日八郎