第10回日本レコード大賞 1968年(昭和43年)12月21日
主催:公益社団法人 日本作曲家協会ポップスから歌謡曲に転じた黛ジュンは、前の年、佐良直美と新人賞の座を争い、惜しくも一票差で敗れ去り、特別賞で来ていた石原裕次郎に肩を抱かれ、悔し涙にくれていました。当時、黛ジュン所属のプロダクション社長だった裕次郎は、慰めついでに毛皮をプレゼントする約束までしてしまった──という大賞秘話が残っています。
そして、第10回のこの年、見事に大賞を獲得。超ミニスカートで健康的に歌う彼女の魅力は、充分テレビでも発揮されました。
また、この年、グループ新人賞が新設され、超大型新人ピンキーとキラーズが受賞しました。山高帽とステッキの振り付けで、大人から子供にまで親しまれ、大賞に匹敵するパワーのある受賞でした。
日本レコード大賞
曲名:「天使の誘惑」 歌唱:黛ジュン
作曲・編曲:鈴木邦彦 作詩:なかにし礼
(東芝音楽工業)
作曲賞
- いずみたく
曲名:「恋の季節」 歌唱:ピンキーとキラーズ
作詩:岩谷時子 編曲:いずみたく
作詩賞
- 星野哲郎
曲名:「艶歌」 歌唱:水前寺清子
作曲・編曲:安藤実親
編曲賞
- 森岡賢一郎
曲名:「恋のしずく」ほか 歌唱:伊東ゆかり
作詩:安井かずみ 作曲:平尾昌晃
曲名:「花と蝶」ほか 歌唱:森進一
作詩:川内康範 作曲:彩木雅夫
歌唱賞
- 曲名:「誰もいない」 歌唱:菅原洋一
作曲:大六和元 作詩:なかにし礼 編曲:早川博二 - 曲名:「伊勢佐木町ブルース」 歌唱:青江三奈
作曲:鈴木庸一 作詩:川内康範 編曲:竹村次郎 - 曲名:「旅路のひとよ」 歌唱:東京ロマンチカ
作曲:鶴岡雅義 作詩:池田充男 編曲:笠原公平
新人賞
- 曲名:「あなたのブルース」 歌唱:矢吹健
作曲・作詩・編曲:藤本卓也 - 曲名:「くちづけが怖い」 歌唱:久美かおり
作曲・編曲:東海林修 作詩:なかにし礼 - 曲名:「恋の季節」 歌唱:ピンキーとキラーズ
作曲・編曲:いずみたく 作詩:岩谷時子
企画賞
- 日本ビクター(株) LP「影を慕いて」 歌唱:森進一
童謡賞
- 曲名:「ペケの歌」 歌唱:長谷川よしみ
作曲:長谷川よしみ 作詩:名村宏 編曲:藤家虹二
特別賞
- 吉田正
- 春日八郎
- 島倉千代子
- ザ・フォーク・クルセダーズ
- 曲名:「帰ってきたヨッパライ」 歌唱:ザ・フォーク・クルセダーズ
作曲:加藤和彦 作詩:北山修 編曲:ザ・フォーク・クルセダーズ
日本レコード大賞制定10周年記念賞
- 古賀政男
- 服部良一