第22回日本レコード大賞 1980年(昭和55年)12月31日
主催:公益社団法人 日本作曲家協会昭和48年「なみだ恋」で歌唱賞を受賞して以来、昭和51年「もう一度逢いたい」、昭和52年「愛の終着駅」での最優秀歌唱賞受賞2回を含み、ほとんど毎年顔を出していた八代亜紀が「雨の慕情」で見事大賞を獲得しました。
最優秀歌唱賞は「大阪しぐれ」を歌った「都はるみ」、昭和39年「アンコ椿は恋の花」で新人賞、昭和51年「北の宿から」での大賞につづいて三冠王を達成した彼女は「ほんとうに嬉しい」とコメント、その言葉どおり、笑顔で明るい歌唱でした。
新人賞に目を向けると、田原俊彦、松田聖子、河合奈保子と、アイドル全盛時代を予見できるメンバーが顔を揃えています。そして、この年の大ニュースは「山口百恵引退・結婚」。レコード大賞は「特別大衆賞」を贈ってその功績をたたえました。
日本レコード大賞
曲名:「雨の慕情」 歌唱:八代亜紀
作曲:浜圭介 作詩:阿久悠 編曲:竜崎孝路
(テイチク)
最優秀歌唱賞
曲名:「大阪しぐれ」 歌唱:都はるみ
作曲:市川昭介 作詩:吉岡治 編曲:斉藤恒夫
最優秀新人賞
曲名:「ハッとして!Good」 歌唱:田原俊彦
作曲・作詩:宮下智 編曲:船山基紀
作曲賞(中山晋平賞)
- もんたよしのり
曲名:「ダンシング・オールナイト」
作詩賞(西条八十賞)
- 武田鉄矢
曲名:「贈る言葉」
編曲賞
- 後藤次利
曲名:「TOKIO」
金賞
- 曲名:「雨の慕情」 歌唱:八代亜紀
作曲:浜圭介 作詩:阿久悠 編曲:竜崎孝路
(テイチク) - 曲名:「あれから一年たちました」 歌唱:小林幸子
作曲:三条ひろし 作詩:いではく 編曲:薗広昭
(ワーナー・パイオニア) - 曲名:「大阪しぐれ」 歌唱:都はるみ
作曲:市川昭介 作詩:吉岡治 編曲:斉藤恒夫
(コロムビア) - 曲名:「銀河伝説」 歌唱:岩崎宏美
作曲:宮川泰 作詩:阿久悠 編曲:川口真
(ビクター) - 曲名:「恋人よ」 歌唱:五輪真弓
作曲・作詩:五輪真弓 編曲:船山基紀
(CBS・ソニー) - 曲名:「酒場でDABADA」 歌唱:沢田研二
作曲:鈴木キサブロー 作詩:阿久悠 編曲:沢健一
(ポリドール) - 曲名:「サンタマリアの祈り」 歌唱:西城秀樹
作曲:川口真 作詩:なかにし礼 編曲:服部克久
(RVC) - 曲名:「ダンシング・オールナイト」 歌唱:もんた&ブラザーズ
作曲:もんたよしのり 作詩:水谷啓二 編曲:もんた&ブラザーズ・松井忠重
(日本フォノグラム) - 曲名:「ふたりの夜明け」 歌唱:五木ひろし
作曲:岡千秋 作詩:吉田旺 編曲:竹村次郎
(徳間音工) - 曲名:「私はピアノ」 歌唱:高田みづえ
作曲・作詩:桑田佳祐 編曲:松井忠重
(テイチク)
ベスト・アルバム賞
- 「逆流」 歌唱:長渕剛
(東芝EMI(株)・(株)ユイ音楽工房) - 「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」 歌唱:イエロー・マジック・オーケストラ
(アルファレコード(株)・(株)ヨロシタミュージック) - 「ムーン・グロウ」 歌唱:山下達郎
(RVC(株)・(株)ワイルド・ハニー)
新人賞
- 曲名:「あなた色のマノン」 歌唱:岩崎良美
作曲:芳野藤丸 作詩:なかにし礼 編曲:大谷和夫 - 曲名:「ヤング・ボーイ」 歌唱:河合奈保子
作曲:水谷公生 作詩:竜真知子 編曲:船山基紀 - 曲名:「ハッとして!Good」 歌唱:田原俊彦
作曲・作詩:宮下智 編曲:船山基紀 - 曲名:「青い珊瑚礁」 歌唱:松田聖子
作曲:小田裕一郎 作詩:三浦徳子 編曲:大村雅朗 - 曲名:「帰ってこいよ」 歌唱:松村和子
作曲:一代のぼる 作詩:平山忠夫 編曲:斉藤恒夫
ロング・セラー賞
- 曲名:「別れても好きなひと」 歌唱:ロス・インディオス&シルビア
企画賞
- 日本コロムビア(株)
(オリジナル盤による秘蔵盤SP時代 昭和の流行歌) - キングレコード(株)
(ペギー葉山による 恋歌ー万葉の心を求めてー) - 東芝EMI(株)
(デュークエイセスのコーラスの仲間たち(ビバ!!コーラス))
特別賞
- 市丸
- 佐伯孝夫
- 藤山一郎
特別大衆賞
- 山口百恵
日本レコード大賞顕彰
〈プレイヤー賞〉
- 佐野雅美(サックス・クラリネット)
- 田中和夫(ドラム)
- レイモンド吉場(クラリネット)
- 田沢喜一(ピアノ)
〈顕彰〉
- 西沢爽(作詩家)
TBS賞(後援団体賞)
- 海援隊