第13回日本レコード大賞 1971年(昭和46年)12月31日
主催:公益社団法人 日本作曲家協会「また逢う日まで」が日本中に流れまくった年──当然のように、尾崎紀世彦が歌うこの曲がレコード大賞を受賞しました。
明るく、華やかだった尾崎紀世彦の受賞シーンと対照的だったのが、最優秀歌唱賞の森進一の受賞シーンでした。この年、家庭に不幸があった彼は、天国に行った母に届けよとばかりに「おふくろさん」を熱唱。その歌いぶりは、レコード大賞の歴史に残る「名唱」として現在も語り継がれています。
そして、森進一の良きライバル、五木ひろしがこの年初登場。下積み生活の長かった彼が「五木ひろし」と名前を変えたデビュー曲「よこはまたそがれ」で新人賞を受賞、以来、彼はレコード大賞のいわば常連となり、各賞に大活躍することとなります。
日本レコード大賞
曲名:「また逢う日まで」 歌唱:尾崎紀世彦
作曲・編曲:筒美京平 作詩:阿久悠
(日本フォノグラム)
最優秀歌唱賞
曲名:「おふくろさん」 歌唱:森進一
作曲・編曲:猪俣公章 作詩:川内康範
最優秀新人賞
曲名:「私の城下町」 歌唱:小柳ルミ子
作曲:平尾昌晃 作詩:安井かずみ 編曲:森岡賢一郎
作曲賞
- 筒美京平
曲名:「雨がやんだら」 歌唱:浅丘雪路
作詩:なかにし礼 編曲:筒美京平
曲名:「真夏の出来事」 歌唱:平山三紀
作詩:橋本淳 編曲:筒美京平
作詩賞
- 北山修
曲名:「戦争を知らない子供たち」 歌唱:ジローズ
作曲:杉田二郎 編曲:馬飼野俊一
曲名:「冒険」 歌唱:牧葉ユミ
作曲:加藤和彦 編曲:小山恭弘
編曲賞
- 服部克久
曲名:「花のメルヘン」 歌唱:ダーク・ダックス
作曲・作詩:敏トシ
歌唱賞
- 曲名:「よこはまたそがれ」 歌唱:五木ひろし
作曲・編曲:平尾昌晃 作詩:山口洋子 - 曲名:「知床旅情」 歌唱:加藤登紀子
作曲・作詩:森繁久弥 編曲:竹村次郎 - 曲名:「さいはて慕情」 歌唱:渚ゆう子
作曲・編曲:筒美京平 作詩:林春生
大衆賞
- 曲名:「傷だらけの人生」 歌唱:鶴田浩二
作曲・編曲:吉田正 作詩:藤田まさと - 曲名:「さらば恋人」 歌唱:堺正章
作曲・編曲:筒美京平 作詩:北山修
新人賞
- 曲名:「17才」 歌唱:南沙織
作曲・編曲:筒美京平 作詩:有馬三恵子 - 曲名:「燃える恋人」 歌唱:本郷直樹
作曲:中村泰士 作詩:阿久悠 編曲:馬飼野俊一 - 曲名:「雨の御堂筋」 歌唱:欧陽菲菲
作曲:D・ウィルソン他 作詩:林春生 編曲:川口真 - 曲名:「恋人もいないのに」 歌唱:シモンズ
作曲:にしおかたかし 作詩:落合武司 編曲:葵まさひこ
企画賞
- 日本ビクター及び小沢昭一「日本の放浪記」
童謡賞
- 曲名:「じんじん」 歌唱:ひばり児童合唱団
作曲・編曲:金井喜久子 作詩:沖縄のわらべうた
特別賞
- 淡谷のり子